河回村圏域

• 分類 : 民俗村
• 指定 : 重要民俗資料122号(1984.01.10.)
• 時代 : 朝鮮時代
• 面積 : 5,288,008㎡
• 公共交通　市内バス246番
• 該当時間外でも村のご観覧は可能です

朝鮮時代の性理学（儒学の一学説）者である謙菴・柳雲龍、宰相を歴任した西崖・柳成龍ゆかりの郷として名を馳せるこの村は代々「豊山柳氏(豊山という地にルーツを持つ一族)」が根付き守ってきた同族村です。洛東江の流れが村を包むように回り流れる地形から「河回」という地名がつけられました。別神グッ仮面舞と河回仮面が有名で、村全体が重要民俗資料に指定されています。河回村は2010年7月、ブラジルのブラジリアで開催された第34回世界遺産委員会で慶州良洞村と共に韓国における10番目の世界遺産として登載（2010.7.31）されました。ユネスコは登載決議案にて「韓国の歴史村：河回・良洞」は住居建築物と亭子（あずま屋）、精舎、書院などの伝統建築物の調和とその配置法や伝統的住居文化、朝鮮時代の社会構造と独特の儒教的両班文化をよく具現しており、このような伝統が長きに亘り完全なる維持を見せている点において世界遺産に搭載されるにふさわしいと評価しました。さらに文集、芸術作品や朝鮮時代の儒学者の学術、および文化的作品や共同体における民俗遊戯、折々の行事、そして伝統的な冠婚葬祭など、住民の生活と信仰に関わる無形遺産が世代を超え伝承されている点においても高く評価されました。