臨清閣は韓国で最も古い民家の一つで大韓民国臨時政府の初代国務省領を務めた石州・李相龍の生家です。朝鮮で民間人に許される最大の広さである99間の家屋でしたが、現在は50間余りが残されています。臨清閣は石州・李相龍をはじめとし子息、子孫など独立功労者11名を輩出するなど、三代に亘る独立運動家の産室でした。日本による植民地時代において不穏な朝鮮人が多く生まれた家門と着目、中央線列車の線路で敷地を貫き50余間の長屋門と付属建物を強制撤去しました。2020年12月、安東駅が市外バスターミナル付近へ移転することで臨清閣の前に立ちはだかっていた防音壁と線路の撤去作業が開始されました。大門から見渡せる位置に統一新羅時代に造られた韓国最古の塼塔(石を煉瓦の形に切り築いた仏塔)の安東法興寺址七層塼塔(国宝16号(1962.12.20)指定)が佇んでいます。